「入れない」と「ら抜き言葉」について

今日は「入れない(はいれない)」は「ら抜き言葉」なのか調べてみました。
ある元・為替専門記者のブログには、『例えば「店が混んでいて入れない」--の「入れない」、これ実は「ら抜き言葉」なのだそうだ。つまり、正しくは「店が混んでいて入られない」というらしい』と書いてありました。
そして、『もっとも「入れない」などのケースでは、「五段活用が下一段活用に転じて可能助詞になる」ので「ら」がなくても実はOKとの話もあるけど、そうなると難しくて筆者にはなにがなんだか判りません(笑)。』と書いています。
同ブログでは、「入れない」はら抜き言葉なので、正しくは「入られない」なのですが、「ら」を入れなくても良いとする説もあると説明しており、「入れない」がら抜き言葉なのか否かは分かりませんでした。
ら抜き言葉とは、「上一段活用」「下一段活用」「カ行変格活用」のときの「られる」から「ら」を抜いた言葉です。
簡単な見分け方は、「~ない」という形にして、「ない」の前の部分が、イ段で終われば上一段活用、エ段で終われば下一段活用、オ段で終わればカ行変格活用となります。
例えば、「見る」を「~ない」にすると、「見ない」になります。「み」は「イ行」なので、上一段活用となります。
ですから、「見る」の場合は「見れる」はら抜き言葉になり、「見られる」が正解となります。
さて、問題の「入れない(はいれない)」についてです。「入る」は「入らない」となります。「ない」の前がア段なので、「入る」は五段活用になります。
したがって、「入れる(はいれる)」はら抜き言葉ではありません。
「入れる」がら抜き言葉ではないのだから、「入れない」もら抜き言葉ではないはずです。
ちなみに、「入れる(いれる)」は、「~ない」にすると「入れない」となるので、下一段活用となります。この場合、「入れれる」はら抜き言葉になるので、正しくは「入れられる」です。
結局、「入れない(はいれない)」が、ら抜き言葉なのかそうではないのか、明確な答えは見つかりませんでした。
上で引用したブログでは、「入れない」はら抜き言葉と指摘していますが、私は上記で説明したとおり、「入れない」はら抜き言葉ではないと思います。
それに、「入れない」と入力してもATOK先生が「ら抜き表現」と注意しないので、「入れない」は使用しても大丈夫だと思います。


ら抜き言葉シリーズ「入れない」について。

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