李錫源(イ・ソグオン)と三光物産のモデル

ドラマ化された山崎豊子の小説「不毛地帯」に登場する韓国人・李錫源(イ・ソグオン)と韓国企業「三光物産」とのモデルについて。

■李錫源(イ・ソグオン)の設定

李錫源は李王朝の血筋で、日本の士官学校に入学しており、近畿商事の壹岐正(モデルは伊藤忠商事の瀬島龍三)と陸士時代の同期でした。

李錫源は士官学校を卒業して直ぐに韓国に帰国して、陸軍参謀総長まで上り詰めました。陸軍参謀総長を退任後も駐米大使や国会議員を務め、崔大統領(チェ大統領)の側近として働いていました。

その後、李錫源は、崔政権の表舞台から退き、韓国随一の企業「三光物産」の会長に就任し、崔政権に強い影響力を保持していました。

■李錫源(イ・ソグオン)の役割

近畿商事が千代田自動車とフォーク社を提携させようと奔走していたとき、李錫源がフォーク社のフォーク2世会長に口添えします。李錫源の口添えにより、壹岐正はフォーク社と交渉が出来るようになりました。

また、李錫源の取り計らいにより、壹岐正は崔大統領や張警備室長(チャン警備室長)と会談することが出来ます。

さらに、近畿商事とアメリカの独立系石油会社「オリオン・オイル」の2社が手を組んで、イランのサルベスタン鉱区の国際入札に参加する時には、李錫源が壹岐正に、イラン国王の側近中の側近ドクター・フォルジの存在を教えます。

■三光物産と李錫源(イ・ソグオン)とのモデル

(金さんからコメント欄に情報を頂きました。ありがとうございます)

韓国企業「三光物産」のモデルは、三星物産(サムスン)です。李錫源のモデルは2人います。1人目は韓国の元大統領の朴正煕(パク・チョンヒ)です。2人目はサムスン会長の李秉喆(イ・ビョンチョル)です。

1人目のモデル朴正煕(パク・チョンヒ)は、日本の陸軍士官学校を卒業(57期)しています。壹岐正のモデルとなった瀬島龍三は陸軍士官学校の44期なので、瀬島龍三と朴正煕の2人は同期ではありません。

朴正煕は士官学校を卒業後、満州国軍へ配属されます。終戦後、韓国陸軍本部作戦部次長にまで昇格。1961年5月に5・16軍事クーデターを起して、国家再建最高会議議長に就任。その後、大統領に就任。長期政権を確立しますが、1979年10月に暗殺されました。

2人目のモデル李秉喆(イ・ビョンチョル)は、三星物産(サムスン)の創始者で、三星物産の会長などを務め、1987年に死去しました。

瀬島龍三は、韓国の政界・財界に広い人脈を築いていました。朴正煕とも李秉喆とも親交があり、日韓関係に重要な役割を果たしていました。

ちなみに、崔大統領のモデルは、崔圭夏(チェ・ギュハ)元大統領だと思います。
崔圭夏は朴正煕大統領が暗殺された後、就任した大統領です。年代から判断すると韓国の大統領は朴正煕(パク・チョンヒ)ですが、ストーリー的にほとんど登場しないので、どちらがメインなのかは判断できません。

不毛地帯のその他のモデルについては、「不毛地帯のモデル一覧」をご覧下さい。

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