不毛地帯の千代田自動車の合併編のあらすじ2

ドラマ化された山崎豊子の小説「不毛地帯」の千代田自動車(モデルはいすゞ自動車)とフォーク社(モデルはフォード)の合併編のあらすじについて。

前回の千代田自動車の合併編のあらすじ1の続きです。

ある日、壹岐正の妻・壹岐圭子が交差点でトラックに跳ねられて死亡してしまいます。壹岐正(モデルは瀬島龍三)が呼び止めなければ、壹岐圭子は死ぬことはありませんでした。

近畿商事の社長・大門一三(モデルは伊藤忠商事の越後正一)は、49日が済んだ壹岐正に、「心機一転」として、ニューヨークにあるニューヨーク近畿商事へ社長として赴任することを勧めます。

ニューヨーク近畿商事の社長に就いた壹岐正は、フォーク社に「デトロイド詣で」を続けていましたが、フォーク社からの返事はありませんでした。

ところが、韓国の崔大統領(チェ大統領)の側近で壹岐正の陸士時代の同期生・李錫源(イ・ソグオン)の口添えにより、フォーク側と面会できることになりました。

千代田自動車の委任状を預かっている壹岐正は、日本のシェア7%以上の企業を条件に提示するブラッド副社長を1度の会見で説き伏せ、フォーク会長から委任状を預かることに成功しました。

壹岐正の力と人脈とのおかげでフォーク社から委任状を預かることになりましたが、近畿商事の里井達也副社長が千代田自動車とフォーク社の提携を担当することになり、壹岐正はオブザーバーへと廻りました。

発言権を確保するために、フォーク社は、持ち株比率の3分の1以上となる34%を条件に出します。

一方、「外資に乗っ取られるのではないか」と疑心暗鬼になる千代田自動車は持ち株比率20%以下で、トラック部門を含まない、乗用車部門のみの提携を条件に出します。

千代田自動車の条件を「話にならない」と一蹴するフォーク社へ、里井達也副社長は50%ずつ出資して新会社を設立することを提案します。

それは、千代田自動車が遊休地や人材を現物出資して、フォーク社がお金を出資するという案でした。

外資の流入を阻止しようとする通産省(MITI=ミティ)は、既存会社への外資流入には厳しく規制していましたが、新会社については外資の流入を厳しく規制していませんでした。

既にフォーク社は東京商事の仲介で東和自動車(モデルマツダ)自動変速機についての合弁会社を設立しており、同じ方法で合弁会社を設立するという案で、里井達也副社長は、フォーク社と千代田自動車を交渉のテーブルに着かせようしたのでした。

その日は、千代田自動車の遊休地を確認するため、フォーク社が視察団を日本に送るということで、交渉が終わります。

交渉を1歩前進させた里井達也副社長がホテルに戻ると、突然苦しみ出します。
壹岐正は救急車を呼び、里井達也副社長は病院へ運ばれます。里井達也副社長が倒れた原因は狭心症の発作でした。

里井達也副社長が運ばれたマウント・サイナイ病院は世界的な心臓病の権威ある病院で、里井達也副社長は医師から5日間の入院が必要と診断されます。

狭心症はストレスや不規則な生活が原因で、海外渡航が発作を誘発することもあり、狭心症を通告するのは、商社マンとして死を宣告されるとの同じでした。

アメリカからフォーク社の覆面調査団がやってきました。当初は5人だったのですが、4名しかやってきませんでした。1名が遅れるということに壹岐正は胸騒ぎを覚えます。

フォーク社の覆面調査団が千代田自動車の厚木工場や大阪のディーラーを廻り、千代田自動車の実態を調査し、アメリカへ帰って行きます。

ある日、近畿商事は第46回株主総会が開催します。総会屋が壹岐正とソ連側との不正を弾劾しますが、壹岐正は株主総会で正式に取締役に選任されます。壹岐正は取締役に就任したことにより、里井達也副社長に継ぐ実質ナンバー3になりました。

かねてから確執のある里井達也副社長は、千代田自動車とフォーク社との提携・合併につてプロジェクトから壹岐正を外します。

千代田自動車50%・フォーク社50%の出資比率で、合弁会社を設立することで話し合いは進んでいましたが、フォーク社は、近畿商事の報告よりも千代田自動車の財務状況や販売状況が悪いことを指摘して、主導権を握る出資比率51%を条件に提示し、提携に向けた話し合いは難航します。

千代田自動車と第三銀行と近畿商事の3社が協議しているところへ、新聞とフォーク社からの手紙を持った近畿商事の課長が飛び込んできます。

新聞は「フォーク社と東和自動車と提携するために協議に入る」と報じていました。そして、フォーク社からの手紙は、千代田自動車との交渉を打ち切る内容でした。

フォーク社のハリー・フォーク2世と一緒にトローリング(スポーツフィッシング)をした東京商事の鮫島辰三が、フォーク社と東和自動車との資本提携をまとめ、ハリー・フォーク2世の鶴の一声で、フォーク社と東和自動車との提携が決定したのでした。

メーンバンクの第三銀行は、日新自動車との提携を持ちかけますが、歴史のある千代田自動車が消滅することを懸念する千代田自動車は、新たな外資企業の提携先を近畿商事に打診します。

千代田自動車のあらすじ3へと続きます。

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