不毛地帯の千代田自動車合併編のあらすじ3

不毛地帯の千代田自動車合併編のあらすじ3です。今回は千代田自動車のあらすじ2の続きです。千代田自動車のあらすじ1はこちらです。

ニューヨーク近畿商事の八束功は、フォーク社が東京商事の鮫島辰三(モデルは日商岩井の海部八郎)の仲介で東和自動車(モデルはマツダ)と資本提携したことが無念でした。

千代田自動車(モデルはいすゞ自動車)とフォーク社(モデルはフォード)との提携に向けて動いた八束功は、フォーク社がダメになっても、まだユナイテッド・モーターズ(モデルはゼネラルモーターズ)やグレンスラー(モデルはクライスラー)があるとして、新たな提携先を模索します。

八束功は鉄道会社の社長から紹介状を受け取り、ユナイテッド・モーターズに単身で乗り込みます。そして、副社長と接触することに成功しました。

ユナイテッド・モーターズのロビンソン会長も千代田自動車との提携に興味を示しますが、役員会ての了承を得なければ提携することはできませんでした。

フォード2世会長の鶴の一声で東和自動車(モデルはマツダ)との提携を決定したフォード社はワンマン経営でしたが、日本の国家予算8割に相当する年間売上高6兆7000万円を計上する大企業ユナイテッド・モーターズは完全な組織経営で、会長の意向と言えども自由に経営方針を決定できませんでした。

そして、ユナイテッド・モーターズは100%出資主義を貫いており千代田自動車との提携について、役員会で了承することは容易ではありませんでした。

(ここから、ストリーはイランにあるサルベスタン鉱区で油田を開発する話に展開しますが、千代田自動車に関連しない話は簡略します)

一方、壹岐正(モデルは瀬島龍三)は兵頭信一郎が入手したイランにあるサルベスタン鉱区の国際入札に向けて動き出します。

壹岐正は、アメリカの独立系採掘会社オリオン・オイルと手を組み、サルベスタン鉱区の入札で1番札を見事に落札します。そして、サルベスタン鉱区の油田開発に乗りだします。

壹岐正は大門一三社長(モデルは越後正一)へ「サルベスタン鉱区の入札に終始反対してた里井達也副社長が近畿商事に居ることは、油田開発プロジェクトに支障をきたす」と進言します。

大門一三社長は壹岐正の進言を待っていたかのように、体調不良にかこつけて、里井達也副社長をグループ会社のタクボ工業の社長に左遷してしまいます。
一方の大門一三社長は、綿花相場で大量の玉(ぎょく)を買い進めるとともに、ソ連綿を買い集めていましたが、オイルショック以降の相場の下落により、46億円の含み損を抱えていました。

1970年代には相場の神様と呼ばれるほど綿花相場で名をはせた大門一三社長でしたが、オイルマネーに翻弄され、相場を読み間違えたのでした。

売り場を逃がし、なおも相場は反転すると信じる大門一三社長は、伊原綿花部長や金子副社長や壹岐正の提言をがんとして受け付けず、相場を手仕舞いしませんでした。

46億円の損失が明るみにすることは、大門一三社長の進退問題に発展することは必至で、70歳を超えた大門一三社長は綿花相場に固執して老害をまき散らし、近畿商事で孤立していきます。

このようななか、近畿商事がイランにあるサルベスタン鉱区で行っていた油田開発は、5本目の井戸にしてようやく石油を掘り当てます。

石油を発見した近畿商事はマスコミから注目されるなか、壹岐正は大門一三社長へ「石油の採掘が成功を花道に」と、社長の職を勇退することを提言します。
大門一三社長は壹岐正の「謀反(むほん)」に激怒し、タクボ工業の社長に追いやった里井社長を近畿商事に呼び戻そうと画策しますが、里井社長はワンマン経営で実力を発揮できるタクボ工業の社長を選びます。

メーンバンクの第三銀行の玉井頭取が、大門一三社長が綿花相場で巨額の損失を出していることをリークし、大門一三社長は絶体絶命に陥ります。

壹岐正は大門一三社長に辞表を提出し、大門一三社長とともに辞職すること告げると、壹岐正が私利私欲のために謀反を起こしたのではないと悟った大門一三社長は、ついに観念して経営に影響力のない名誉会長へ退くことを決めました。

一方、千代田自動車はさらに経営が悪化し、メーンバンクの第三銀行の勧めにより、年内にも日新自動車(モデルは日産自動車)に吸収合併されるという状況に陥っていました。

そこへ、ユナイテッド・モーターズ(モデルはゼネラルモーターズ)からトップ会談に応じるとの返事が来ます。壹岐正と八束功の2人はユナイテッド・モーターズのロビンソン会長と会談しました。

ロビンソン会長は、財務役員会が出資比率3分の1以下の出資では投資メリットが無いと判断したため、出資比率3分の1以下では役員会の了承が得られないとして、出資比率3分の1の出資を条件に出します。

壹岐正は、千代田自動車をテイクオーバー(企業買収・乗っ取り)しないことを確約してくれれば、出資比率3分の1で千代田自動車を納得させることをロビンソン会長に約束します。

ロビンソン会長は、ユナイテッド・モーターズは大きくなり過ぎ、テイクオーバーすると独占禁止法に抵触する可能性が出てくることや、80年代の世界戦略を見据え、千代田自動車と小型車を共同開発し、千代田自動車の厚木工場を世界戦略の小型車の生産拠点にすることを説明し、千代田自動車をテイクオーバーしないことを約束します。そして会談は終わります。

千代田自動車は、技術力と人材を利用されだけだという反対意見もありましたが、日新自動車に吸収合併されることを嫌って、ユナイテッド・モーターズと資本提携する道を選びます。そして、千代田自動車の村山社長は小牧副社長に全権を委任します。

小牧副社長は壹岐正と会い、ユナイテッド・モーターズと資本提携することを決定したことを報告します。

既に辞職を決めていた壹岐正は、ニューヨーク近畿商事の海部要を東京本社の業務本部長として呼び寄せ、海部要をトップとするプロジェクトチームを組み、さらに、懐刀(ふところがたな)として壹岐正の秘書を務めていた塙四郎もプロジェクトへ投入することを小牧副社長に約束します。

そして、壹岐正が辞職した後、千代田自動車とユナイテッド・モーターズがマスコミにより報じられました。

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