月の裏側を念写した三田光一

「日本一の超能力者」として「月の裏側」を念写した明治の超能力者・三田光一(みたこういち)について。

三田光一は、上杉謙信・織田信長・豊臣秀吉・西郷隆盛などの歴史上の人物を念写したほか、誰も見たことが無い「月の裏側」や「質実剛健」という文字を念写した、御船千鶴子・長尾郁子・高橋貞子と並ぶ明治時代の超能力者です。

三田光一は1885年(明治18年)に新潟県気仙沼市に生まれて、幼少の頃から特殊な言動が多く、「天狗小僧」と呼ばれていました。その後、上京して精神修養「洗心会」を創設しています。

三田光一は、福来友吉博士に「月の裏側は誰にも見ることができない。君ならできるだろう」と念写実験を持ちかけられて、「月の裏側」の遠距離念写実験を行うこととなります。

福来友吉博士は東京帝国大学助教授で、千里眼で有名な御船千鶴子や長尾郁子や高橋貞子などの超能力(千里眼・念写)を研究・実験を行っていた人物です。

三田光一は1931年(昭和6年)2月24日に神戸市須磨区にある自宅から、40km離れた大阪府にある福来友吉博士の家へ念を送り、福来友吉博士宅にある手札形乾板に「月の裏側」を念写する実験を行い、実験を成功させました。

この三田光一の月の裏の念写の真偽については、1985年(昭和60年)に東京大学の後藤以紀教授が、「月の裏側の念写の数理的検証 宇宙船による新月面図との照合」で、主要クレーター31個と念写のクレーターの一が一致していると発表しています。

余談ですが、三田光一は「江戸時代に沈没した薩摩と貿易をしていた琉球船に大量の金塊が積まれていた」と霊視したため、沈没した琉球船の引き上げ事業が行われました。しかし、金塊は見つからなかったため、三田光一は詐欺罪で逮捕されています。

コメントを投稿する