松池炭鉱のモデル

山城三郎が原作のドラマ「官僚たちの夏」の第8話と第9話に登場する「松池炭鉱」のモデルについて。
松池炭鉱は九州地方にある炭鉱で、1963年(昭和38年)以降に労使紛争が問題となります。松池炭鉱の労働組合委員長は倉岩太郎(57歳)(鶴見信吾)です。
調べてみたところ、松池炭鉱のモデルは、福岡県大牟田市にあった「三井三池炭鉱」である可能性が高いです。
三井三池炭鉱は、1721年(江戸時代)に開鉱。1960年(昭和35年)に労働者の大量解雇にともなう労働闘争を起こします。
三井三池炭鉱は1963年11月に三川坑炭塵爆発事故を起こして、458人が死亡、839人が一酸化炭素中毒になりました。また、1984年には有明坑坑内火災を起こして、83人が死亡、16人が一酸化炭素中毒となりました。
爆発事故や火災のエピソードがドラマ「官僚たちの夏」の第9話で登場すれば、松池炭鉱のモデルは三井三池炭鉱で確定でしょう。
ネット上では、松池炭鉱のモデルは長崎県長崎市にある池島炭鉱(元・池島鉱業所)という情報もありました。
しかし、池島炭鉱で労働闘争が行われたという情報が発見できなかったので、松池炭鉱のモデルは三井三池炭鉱である可能性が高いと思います。
戦後、炭塵爆発事故を起こしたのは三井三池炭鉱だけなので、ドラマのかなに炭塵爆発事故のエピソードが登場すれば、松池炭鉱のモデルは三井三池炭鉱で確定します。


官僚たちの夏の松池炭鉱のモデルは三池炭鉱です。

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