ドラマ化された山崎豊子の小説「不毛地帯」に登場する山下産商のモデルについて。
鉄の商権は戦前の官営製鉄所時代から継承されているため、糸商出身の近畿商事は事実上、鉄を扱えませんでした。
そこで近畿商事は商権を持っている大手問屋を傘下に納めることにします。
中林は岡崎興業を推し、壱岐正は山下産商を推して、2人は対立しますが、近畿商事は山下産商を吸収合併します。そして、鉄鋼部門を強化した近畿商事は繊維商社から総合商社として成長します。
■山下産商のモデル
山下産商のモデルは木下産商です。コメント欄で情報を頂きました。詳しくはコメント欄を参照してください。
その他のモデルについては、「不毛地帯のモデル一覧」をご覧下さい。
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山下産商のモデルは
政商 木下茂の 木下産商 がモデルと思われます。
● 木下茂
32年5月11日生まれ。岩井商店(のち日商岩井,現双日)にはいる。昭和7年独立して木下商店を創業。35年木下産商と改称して社長となり,日本最大の鉄鉱石輸入商に成長させる。政商と目され,34年にはインドネシア賠償をめぐる贈賄疑惑をもたれた。40年会社は三井物産に吸収合併された。昭和42年9月9日死去。68歳。京都出身。
情報ありがとうございます。山下産商のモデルは木下産商で間違いなさそうです。