鎌倉時代に日蓮宗の開祖・日蓮が蒲倉幕府に処刑されそうになったとき、謎の光が現れ、処刑は中止になった。この光の正体、UFOや雷などする説があるが、自然現象「球電」の可能性が大きい。
1260年代、日本は地震・疫病・飢餓などに苦しめられており、日蓮宗の開祖・日蓮は鎌倉幕府に立正安国論を提出し、災いの原因を浄土宗などの邪教として、他宗派を批判した。
その後も日蓮は他宗派と対立し、1271年には幕府批判をしたとして、鎌倉幕府が日蓮の処刑を決定した。
日蓮は龍ノ口刑場に連行され、深夜に斬首されることになったが、役人が刀を振り上げた瞬間、天空に光る球体が現れた。役人は謎の光に驚いて逃げだし、日蓮の処刑は中止となった。
これは日蓮の奇跡とされ、光の正体については「雷」「UFO」「隕石」「水星」など諸説あるが、光の正体は自然現象の「球電」のようである。
日本教育大学大学院の武田康男によると、日蓮の奇跡とされる光る球体の正体は、光の球体が空中を浮遊する自然現象「球電」で説明できるという。
球電はUFOの正体とも言われており、日蓮の処刑を中止させた謎の光る球体の正体も球電だったとしても不思議ではない。
なお、球電は、雷が落ちたときにエネルギーが球体として空中を漂う自然現象とされているが、観測例が少ないため、詳しいメカニズムは判明していない。
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