下北沢の13階段のアパート

島田秀平が、7月21日放送の「松本人志の○○な話」で、下北沢の13階段のアパートでゾッとする話を紹介していました。

9年前のこと。後輩から「良い物件を見つけたので引っ越す」と電話があった。後輩は凄い貧乏なのにどこに引っ越すのかと訪ねると、後輩は「下北沢でめちゃくちゃ良い物件を見つけたんですよ」と答えた。

その物件は、普通のアパートで、外階段を登ったところにある201号室。他の部屋は家賃10万円以上なのに、201号室だけ家賃8200円という掘り出し物の物件だという。

島田秀平は家賃が安すぎるのでヤバイ物件だから引っ越さない方が良いとアドバイスするのだが、後輩は201号室へ引っ越すと言いった。

いわくつき物件は説明する義務があるので、2人は不動産屋へ説明を聞きに行く。「この物件おかしいですよね？」と質問すると、不動産屋は「はい」と即答する。

そして、2人は不動産屋から「この201号室は1年で4人が入居したが、誰も2週間ももたなかった。3人は夜逃げするかのように逃げていって、残りの1人は2週間後に遺体で見つかった。死因は窒息死だった」と説明を受ける。

島田秀平はやめておいた方が良いとアドバイスするが、後輩はそのいわく付き物件に住むことを決める。

引っ越した次の日、後輩から「やはりこの部屋はヤバイですよ」と電話がかかってきた。後輩は2時22分に目が覚めて、一階で「ワー」と幼稚園児が走り回るような声が聞こえ、その後に「コツン」という音が1回したと昨夜の出来事を説明する。

2人は不動産屋へ行き、昨夜の出来事を話すと、不動産屋から「通常のアパートの階段は14段あるのだが、希に13段しかない物件がある。階段が13段しかない物件はヤバイということは不動産業界では有名な話。私の知っている物件では、町田に1件とあなたの住んでいる下北沢の1件だけです。」と説明を受ける。

201号室へ戻って調べてみると本当に階段は13段しかなかった。島田秀平は引き払うように勧めるのだが、後輩は「家賃が安いし、芸人としてのネタになる」と言ってそのまま住むことにした。

次の日に後輩から電話がかかってきた。後輩は昨日も2時22分に目が覚めて、子供の走り回る声が聞こえた。その後に『コツン、コツン』という音がしたと昨夜の出来事を説明した。

そして、後輩は「コツン」という音は誰かが階段を上っている音で、階段が13段しかないので誰も2週間もたなかったと話した。しかし、「2週間我慢してしまえば、家賃も安いし良い物件だ」と言って住み続けた。

後輩の予想通り、日に日に足音は階段を上ってきた。そして、13日目に後輩から電話がかかってきた。後輩は「やっぱりヤバイですよ。いつもは『コツン、コツン』という音だったが、昨日は『ドドドド』と明らかに大勢の大人が階段を上り下りをしている音がして、ドアを一晩中『ドンドン』と叩かれた。朝まで寝られなかった。明日あいつらが入って、僕殺されちゃいますよ。引っ越します。」と言い出した。

島田秀平は神社でお守りやお札を購入。仲間を集めて、引っ越しの手伝いに行った。

明るいうちに引っ越しを済ませたかったが、作業は暗くなるまで続いた。作業をしていると、何もしていないのにブレーカーが落ちて電気が消えた。ブレーカーの位置は後輩しか知らないので、後輩にブレーカーをあげるように指示した。しかし、後輩からの返事がない。

静かにして後輩の様子を探ると、だんだんと暗闇に目が慣れてきて、後輩が床にうずくまって「う～、う～」と唸っているのに気付いた。

これはヤバイと感じた島田秀平らは後輩を部屋の外へ担ぎ出し、救急車を呼んで病院へ搬送した。

後で聞いたのだが、神社で購入したお守りやお札が人間の力では不可能なほど小さく圧縮され、後輩の喉に詰まっていたそうだ。

これが島田秀平の13階段でゾッとする話です。話に出てきたいわくつきの物件は下北沢にあり、2階建てで外階段が13段しかなく、階段を上ったところの201号室があり、その201号室は家賃が8200円です。また、町田にも13階段のアパートがあるそうです。

なお、13階段の201号室に住んでいた後輩は、直ぐにお笑い芸人をやめて茨城の実家へ帰り、現在はガストの店長をやっているそうです。