天才詐欺師のフランク・アバグネイルJrは、レオナルド・ディカプリオの主演映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」のモデルとなった詐欺師です。
フランク・アバグネイルJrが16歳の時に両親が離婚した。両親の離婚を切っ掛けに家を飛び出し、家から持ち出したお金で遊んでいた。しかし、直ぐにお金は尽きてしまった。
フランク・アバグネイルJrはアルバイトをして生計を立てていたが、アルバイトの収入だけでは女性と遊ぶことはとうてい無理だった。
そこで、小切手詐欺を思いつく。当時はクレジットカードなど無く、アメリカでは小切手が日常的に使用されていた。
小切手を換金するときに、店はいちいち銀行口座の残高を調べなかった。そのことに目を付けたフランク・アバグネイルJrは、口座に預金はないにもかかわらず、小切手を乱発して、複数の店舗で小切手を換金した。
その後、小切手の偽造にも手を出した。当時は偽造防止技術が発達しておらず、小切手の偽造は簡単だった。
しかし、警察がフランク・アバグネイルJrの小切手偽造について、詐欺事件として捜査に乗り出したため、アメリカでは小切手の換金が困難となった。しかし、国外ならまだ小切手が換金できた。
フランク・アバグネイルJrは自由に国内外を行き来できるパイロットに目を付けて、パイロットに変装することにした。
フランク・アバグネイルJrはパイロットを名乗り、航空会社の販売部へ電話し、パイロットの制服を入手した。
さらに、学校新聞の記者を装って、航空会社を取材した。そして、航空会社の内部情報を入手した。
パイロットや乗務員が業務で移動するときに、乗客として無料で飛行機に乗ることが出来る制度「デットヘット」という制度があった。フランク・アバグネイルJrはこのデットヘットを悪用して、自由に飛行機に乗っていた。
そして、世界26カ国を股にかけて小切手詐欺を繰り返し、5年間で総額40億円を荒稼ぎした。
やがて、フランク・アバグネイルJrは、客室乗務員のロザリーに惚れ、結婚を意識するようになった。フランク・アバグネイルJrは、ロザリーと結婚するために、詐欺師であることを打ち明けた。
しかし、ロザリーはフランク・アバグネイルJrの告白を受け入れたふりをして警察に通報した。
フランク・アバグネイルJrは、アメリカを脱出して逃亡生活を送っていたが、通報から1後に潜伏先のフランスで逮捕された。そして、裁判で懲役12年の刑を言い渡された。
フランク・アバグネイルJrは現在、詐欺を行っていたときの知識を生かして、詐欺対策の防犯コンサルタントとして活躍したり、偽造不可能な小切手を開発したりして、年間数億円の収入を得ているという。
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