韓国の扇風機おばさんことハン・ヘギョン(ハン・ミオク)が、11年ぶりに来日しました。扇風機おばさんが来日した理由は、セカンドオピニオンでした。
セカンドオピニオンとは、主治医以外の医師に治療方法などを相談することです。
扇風機おばさんは、韓国にある江北三星病院の主治医・張忠鉉(チャン・チュンヒョン)の紹介で、神奈川県相模原市北里にある北里大学病院の形成外科・美容外科学の内沼栄樹主任教授の診察を受けました。
シリコンを注入して顔が大きくなってしまった扇風機おばさんは、これまでに十数回、江北三星病院で顔を小さくする整形手術を受けていました。
ただ、寄付金や江北三星病院の好意による手術だったため、扇風機おばさんは遠慮して、主治医のチャン・チュンヒョンに顔の悩みを相談することが出来なかったそうです。
韓国で歌手を目指していた扇風機おばさんは、デビューを目指して1982年に来日。10年以上にわたり、日本各地のバーやキャバレーで働いていました。だから、日本語も話せます。
扇風機おばさんは、1984年ごろから液体シリコンを注射し始めました。シワが無くなるという理由で、顔・後頭部・胸・肩・胸・手・指など色々な場所に液体シリコンを注射していました。
扇風機おばさんは、頭部の様子を確認するためにMRI検査とCT検査とを受けました。
検査結果が出るまで2日かかるので、その間、扇風機おばさんは思い出の街・上野へ行くことにしました。
上野は扇風機おばさんが日本で最初に働いて居た場所であり、闇医者から注射を受けていた場所です。
当時はシリコンを注射することで綺麗になれると思っており、友達と買い物などをしたので、上野には楽しい思い出が沢山あるそうです。
扇風機おばさんは姫路や長野にも住んでいました。日本各地に闇医者がいて、どこに住んでいてもシリコンを注射するのに困らなかったそうです。
2日後に検査結果が出ました。CT検査とMRI検査との結果、顔のあちらこちらにシリコンが確認されました。中には正体不明の異物まで見つかりました。
扇風機おばさんは内沼栄樹主任教授に、「目が乾くので直ぐに涙が出る」「首の皮が引っ張って上を向けない」などの相談をしました。
内沼栄樹主任教授は扇風機おばさんの相談に答えて、最後に「チャン先生に遠慮せずに、考えていることや聞きたいことを話して、手術を受けて下さい」とアドバイスしました。
そして、扇風機おばさんは韓国に戻り、主治医のチャン・チュンヒョンに悩みを打ち明けたました。
チャン・チュンヒョンは、「異物はまだ残っています。今後も本人が満足できるまで手術や治療を続ける予定です。」とコメントした。
扇風機おばさんは、2010年春に、2年ぶりの手術を行うとのことです。
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