余命1年の歌手・小林由佳のWikipedia

余命1年を宣告された歌手・小林由佳(こばやしゆか=yuka=27歳)の私設Wikipediaです。

小林由佳は奈良県出身の歌手。生年月日(誕生日)は1983年1月19日。生後半月で、飲んだミルクを吐き出すようになり、大阪にある大学病院で先天性胆道閉鎖症と診断されます。

先天性胆道閉鎖症とは、肝臓から十二指腸へつながる肝外胆管が閉鎖して、肝臓で作られた胆汁が十二指腸へ流れなくなる難病で、小林由佳は生後3ヶ月で肝臓と十二指腸とを直接つなぐ手術を受けました。

小林由佳は10歳のとき、先天性胆道閉鎖症の合併症により、食道の静脈瘤が破裂して、吐血。医師からは「3日間血が止まらないと諦めて欲しい」と宣告されましたが、出血は止まり、一命を取り留めます。

小林由佳は20歳になると、歌の勉強するために東京行きを決意しますが、優しかった母親が猛反対します。母親は1ヶ月前に余命5年と医師から告知されていました。小林由佳は母親から余命宣告を受けたことを聞かされ、初めて自分が命に関わる病気であることを知るのでした。

あと5年しか生きられないことを知った小林由佳は自宅に引きこもるようになり、インターネットゲームに没頭するようになります。

しかし、残された時間は自分の好きなことをやりたいと決意して、上京します。

小林由佳は2002年に東京の専門学校へ入り、アルバイトをしながら、歌のレッスンに励みます。すると、3年後に初めてライブ出演する機会に恵まれました。

ライブ活動を続けていると、次第にオリジナル曲が欲しくなり、これまで書き留めていた歌詞に曲を付けてもらいたいと思うようになります。

このようななか、インターネットを通じて知り合った人から、トライクストンレコード代表で作曲家の江藤雅樹を紹介してもらえることになり、オリジナル曲作りが始まります。

小林由佳はボイストレーニングを行いながら、曲作りにも励み、2008年8月に自費製作ながらCD「ALIVE(アライブ)」を発売。その後も精力的に音楽活動を展開していきます。

2009年5月には、肝臓の機能が低下していることから、医者から生体肝移植を進められ、小林由佳は音楽活動を休止して、生体肝移植を受けることを決意します。

しかし、生体肝移植は行われませんでした。小林由佳はこの時のことを、公式ブログの2009年6月3日付け記事で、「私ね…移植保留だって!検査結果の末、移植しなくていいんだって(^-^)/薬でしばらく持つんだって、本当はすごく怖かった。お腹にメスをいれることも、母の体にメスを入れることも。ちょっとだけ、薬の量増えたけどちゃんと頑張れたよ」と報告しました。

ところが、本当は、肺の状態が悪すぎて体が手術に絶えられないと医師が判断したため、生体肝移植は行われなかったのです。小林由佳は肺高血圧症のため、肺が十分な酸素を取り込むことができない状態だったのです。

諦めずに、生体肝移植をしてくれる病院を探していると、検査をしててくれる病院が見つかり、主治医から紹介状を受け取ります。

そして、小林由佳は紹介状に添付されていた医師の所見を見て、自分の命があと1年しかないことを知ってしまいます。

ショックを受けた小林由佳は手首を切って自殺を図ろうとしますが、ブログに寄せられた応援のコメントを思い出し、思いとどまります。

なんとか治療の方法を探していると、肺高血圧症を治療する新薬を投与することで、生体肝移植が受けられた事例があることを知ります。小林由佳は、新薬を使って生体肝移植するために検査入院しますが、手術不可能という診断が下りました。

小林由佳は2009年12月、「やりたいこと我慢して生きるほうが体には悪いし、そして何よりも辛い。私は、余命宣告のその日を越えて生きます」として、余命1年の宣告からちょうど1年が経つ2010年6月にライブイベント「命を掛けた Last Live(ラストライブ)」を開催することを決意しました。

2010年1月には、ライブイベント「命を掛けた Last Live」に賛同してくれる人が60人を突破。協力者も増えてきて、着々とライブイベント「命を掛けた Last Live」の準備が進んでいます。

また、2010年6月9日にはCD「小林由佳/Precious~僕らの未来が咲く場所へと~」を発売してメジャーデビューを果たし、自伝「終わりなんかに、させない」も出版した。

母親のさゆりは小林由佳が3歳のときに離婚し、女手一つで小林由佳を育ててききました。小林由佳の余命宣告日は6月3日で、余命宣告が正しければ、母親の誕生日だる6月10日には、小林由佳はこの世に存在していません。

2010年6月11日には余命0年ライブイベント「命を懸けた Last Live~僕らの未来が咲く場所へと~」を開催し、ライブを成功させた。

2011年に入り肝臓移植の話しが再び持ち上がり、母親の肝臓を移植することが決定。2011年5月に小林由佳は肝臓移植を受けたが、20116月4日に様態が悪化。3ヶ月にわたる闘病の末、2011年9月3日午前2時54分に死亡した。

小林由佳の公式ブログは2011年5月24日で更新が止まっている。最後のブログには「今後メッセージのチェックは出来ません。ですが、コメントはチェックできるようになったら、すぐに見ます。いってきます。みんな・・・大好きです」と綴られている。

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  • 投稿者-
  • カニア
  • -2011年6月14日

本名冨田由佳

  • 投稿者-
  • 匿名
  • -2011年11月8日

熱い心に、感動致します、
病の辛さ、苦しみは、他者がなった時に
深く理解される事と考えます、
自らには、理解出来ます
互いに、病にも負けずに、生きぬきましょう
お会い出来る日が来れば幸いです、
久男