東京都の事故物件をリストアップしたサイト「大島てる - CAVEAT EMPTOR」がライブドアニュース(ガジェット通信)で取り上げられて、インターネット上で話題となっています。
事故物件とは一体どのような物件なのか?「大島てる - CAVEAT EMPTOR」は、事故物件を「本サイトでは,殺人事件や火災による死亡事故等の嫌悪すべき歴史的事実があった物件を事故物件と定義します。」と説明しています。
また、「病院,墓地,火葬場,拘置所や刑務所といった物件は,嫌悪施設であることが外観上明らかです。このため,本サイトにて掲載する積極的な理由はないと判断しました。」と一部の施設については、事故物件の対象外であると定義しています。
さて、「大島てる - CAVEAT EMPTOR」は、Googleマップを使って、東京23区を中心に事故物件をリストアップしている事故物件サイトです。Googleマップを使うことによって、事故物件の場所が直感的に分かるように工夫されています。
また、事故物件の住所だけではなく、なかにはマンション名や部屋番号や「火災」や「絞殺」などの状況やマンションの写真まで掲載しているものもあります。かなり親切なサイトです。
ホームページの表記によると、「大島てる - CAVEAT EMPTOR」を運営しているのは、海事代理士事務所「大島ぬい事務所」かその関係者のようです。
海事代理士は「海の弁護士」「海の司法書士」と呼ばれ、船舶の登記などを扱う海の専門家です。海事代理士は登録制で、日本海事代理士会のホームページで、会員の情報を公開しています。
漫画「ナニワ金融道」にも落振県一(おちぶれけんいち)という海事代理士が登場します。落振県一は母親の年金をあてにした没落した生活を送り、母親が死ぬと河川敷に移り住むという悲惨なキャラした。
一方、大島ぬい事務所の場合はどうなのか。「大島てる - CAVEAT EMPTOR」は「大島てるの物件」のページで、「大島荘」「大島園」「大島館」など「大島」の付く物件を多数紹介しています。このことから、かなりの不動産を所有する資産家なのではないかと推定できます。
さて、「大島てる - CAVEAT EMPTOR」は、「大島てる」を商標登録していると表記しているので、商標情報を検索してみました。
ーー特許庁より引用ーー
【登録番号】 第4983042号
【登録日】 平成18年(2006)9月1日
【登録公報発行日】 平成18年(2006)10月3日
【公開日】 平成18年(2006)3月9日
【出願番号】 商願2006-10900
【出願日】 平成18年(2006)1月30日
【先願権発生日】 平成18年(2006)1月30日
【更新登録日】
【存続期間満了日】 平成28年(2016)9月1日
【分納満了日】
【拒絶査定発送日】
【最終処分日】
【最終処分種別】
【出願種別】
【商標(検索用)】 大島てる
【標準文字商標】 大島てる
【称呼】 オオシマテル,オーシマテル
【ウィーン図形分類】
【権利者】
【氏名又は名称】 株式会社大島てる
【住所又は居所】 東京都練馬区富士見台2-42-14
【付加情報】 標準文字
【重複番号】
【審判番号】
【審判種別】
【審判請求日】
【出訴・上告区分】
【出訴・上告番号】
【出訴・上告日】
【書換登録申請番号】
【書換登録日】
【類似群】 36D01
【国際分類版表示】 第8版
【区分数】 1
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】 36 建物の貸与
ーー引用終了ーー
商標の申請者は「(株)大島てる」になっています。役務の区分が「建物の貸与」となっているし、不動産情報サイトに不動産業として掲載されているので、(株)大島てるは不動産会社なのでしょう。
不動産会社が運営しているからこそ、マニアックな事故物件を網羅した「大島てる - CAVEAT EMPTOR」のような素晴らしいサイトが作れるのだと思います。
ぜひ、日本各地の不動産会社も「大島てる - CAVEAT EMPTOR」のような事故物件マップを作って欲しいものです。
最近は不景気で、訳あり商品や訳あり食品のお取り寄せが流行してます。次は家賃を安く抑えるために、訳あり物件やいわく付き物件ブームが来るかもしれませんね。
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