扇風機おばさん

韓国に整形手術に失敗した「扇風機おばさん」と呼ばれる女性がいます。扇風機おばさんの名前はハン・ミオク。日本では、世界仰天ニュースがハン・ヘギョンという仮名で紹介して一躍有名になりました。

ハン・ミオクは歌手を夢見て、昼はレッスンに励み、夜はナイトクラブで歌う生活を続けていました。

しかし、一向にチャンスの巡ってこないハン・ミオクはコンプレックスに思っている四角いアゴを整形しようと思うようになりました。

ハン・ミオク、働いているバーのママに相談しました。すると、ママは闇医者を紹介しました。闇医者と言ってもブラックジャックのような腕利きの医師ではなく、医師免許を持たない無免許医師です。

闇医者に頼めば安く整形手術が受けられるので、お金のないハン・ミオクは免許を持たない医師に手術を頼むこと決意しました。

ハン・ミオクはコンプレックの角張ったアゴを丸く見えるように、顔へシリコンを注入しました。

それを切っ掛けに、闇医者の元に通うようになり、何度も何度も顔にシリコンを注入するようになりました。ハン・ミオクは整形依存症に陥ってしまったのです。

整形依存症に陥ったハン・ミオクは働いていたバーから追い出され、やがて闇医師からも相手にされなくなり、整形手術が受けられなくなりました。

しかし、最後にあった闇医者から注射器とシリコンを受け取り、自ら顔にシリコンを注入するようになりました。

精神的に異常をきたしていたハン・ミオクは、シリコンを使い尽くしてしまうと、「入れろ。入れろ」という幻聴に従い、調理用の油を顔へ注入するようになってしまいました。

調理用油を注入した部分はコブになりました。そして、コブの重みで顔の皮膚が垂れ下がり、顔の大きさが通常の3倍になってしまいました。

顔の大きくなったハン・ミオクは、やがて、「風船おばさん」と呼ばれるようになりました。

その後、韓国のテレビ局が風船おばさんをテレビで取り上げました。風船おばさんは韓国中で話題となり、沢山の寄付金が集まりました。

風船おばさんは、集まった寄付金で免許のある医師の整形手術を受けられるようになりました。そして、何度か整形手術を受けて、顔は小さくなりました。

風船おばさんは現在、工場で働きながら、少しずつ以前の生活を取り戻しているそうです。

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