金柑頭の意味と語源

大河ドラマ化される淵久美子の小説「江~姫達の戦国~」に出てくる金柑頭(きんかんあたま)の意味と語源とを調べていました。

「江~姫達の戦国~」では、織田信長が明智光秀を「金柑頭」と呼ぶ場面があり、明智光秀の禿頭(とくとう)をからかってつけたあだ名だと説明されています。

金柑頭は辞書にも載っていました。読み方は「きんかんあたま」「きんかあたま」の2通りで、意味は「禿げた頭」「禿頭」です。使用例に「金柑頭のハエすべり」という言葉が紹介されていました。

さて、織田信長は金柑頭というあだ名で明智光秀を呼んでいたというエピソードがありますが、実際に織田信長が明智光秀のことを金柑頭と呼んでいたのかは、文献として残っていないので不明のようです。

このエピソードは司馬遼太郎の小説「国盗り物語」が世間一般に広めたという情報がありました。ただし「金柑頭」という言葉自体はそれ以前からあった言葉で、司馬遼太郎の造語ではありません。

そして、語源についも調べました。金柑頭は、柑橘類の金柑(きんかん)を語源とする説と、金皮・金革(きんかわ)を語源とする説の2つがありました。

注:金皮・金革は、地色を金色にした革のことです。

金柑を語源とする説は、金柑頭よりも古くから禿頭のをことを「キンカン」と呼んでいたとしており、語源は金柑であるとしています。

一方、金皮・金革を語源とする説は、キンカンはキンカワがなまったもので、金柑は単なる当て字であるとしています。

Wikipediaで柑橘類の金柑の歴史を調べると、金柑は江戸時代に日本に入ってきたとする説以外にも、江戸時代よりも前に入ってきたという説もあるようです。

結局、どちらの説が正しいのかは分かりませんでした。

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