浅井長政の頭蓋骨(髑髏)で酒を飲む

NHK大河ドラマの原作となる淵久美子の小説「江~姫達の戦国~」で、織田信長が浅井長政の頭蓋骨(髑髏)を杯にしてお酒を飲むエピソード「髑髏の杯(しゃれこうべのさかずき)」が取り上げられています。

これは、織田信長が正月に宴席を開き、討ち取った浅井長政・浅井久政・朝倉義景の箔濃(はくだみ)にした頭蓋骨を杯にして、家来と酒を飲んだという有名なエピソードです。

注意:箔濃(はくだみ)とは漆を塗って、その上に金泥(きんでい)を塗って加工することです。

そして、浅井長政の正室・お市の方は、夫の頭蓋骨が杯にされたことや長男の浅井万福丸が磔(はりつけ)にされて殺されたことを根に持ち、兄の織田信長を恨んでいたとされています。

調べみると、織田信長が浅井長政らの髑髏の杯で酒を飲む話は、「浅井三代記」に記されているようですが、「信長公記」には記されていないようです。

また、織田信長は酒飲まなかったことなどから、「髑髏の杯」は作り話だとするのが通説のようです。

淵久美子の小説「江~姫達の戦国~」でも、織田信長は、浅井三姉妹の三女・お江の質問に対して、頭蓋骨を箔濃(はくだみ)にするのは死者への礼節であり敬意を示すしきたりだと説明しています。

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