池田清彦らが、2010年12月1日放送のテレビ番組「ホンマでっか!?TV」で、「惨めな気分の方が記憶力が高まる」と紹介しました。
池田清彦によると、オーストラリアのニューサウスウェールズ大学が行った実験により、惨めな気分の方が記憶力が高まることが明かになったとのことです。
ニューサウスウェールズ大学が、悪い出来事を思い出させた群と、良い出来事を思い出させた群とに分け、記憶力のテストを行ったところ、良い出来事を思い出して機嫌の良くなった群はよりも、悪い出来事を思い出して機嫌が悪くなった群の方が記憶力テストで良い結果が出たそうです。
池田清彦によると、人間は不機嫌になると否定的になるため、心にひっかかりができて、ものごとをよく覚えているのではないかと指摘しました。
脳科学評論家の澤口俊之によると、否定的な人間が記憶力が良くなることは脳化学的には常識的なことで、ネガティブな感情の方が記憶力・創造力が良くなると指摘しました。
ネガティブになった人間に絵を描かせて、クリエイティビティーを測定する実験によると、ポジティブな時よりもネガティブな状況で書いた方がクリエイティビティーが高かったとのことです。
澤口俊之は、ネガティブな状態では記憶力を左右するノルアドレナリンが分泌される。成功してみたされると脳機能が低下すると指摘しました。
武田邦彦によると、記憶は命の危険を防ぐためにある。十分に餌を与えたラットと餌を制限したラットを比較すると、最後まで頭が呆けなかったのは食事を制限したラットだったとのことです。
コメントを投稿する
Copyright(C)2012年6月 All Rights Reserved.