探偵ナイトスクープが、幻のホラー映画「シェラデコブレの幽霊」が取り上げていました。
1965年に公開された幻のホラー映画「シェラデコブレの幽霊」を探して欲しいとの依頼。探偵は・麒麟の田村裕です。
「シェラデコブレの幽霊」は、アメリカで行われた試写会でテレビ局の幹部があまりにも怖さに嘔吐し、怖すぎるとの理由でお蔵入りになったと本に紹介されているそうです。
麒麟の田村裕が調査を開始。関西のホラー映画収集家の芦屋小雁(あしやこがん)にあたっても、聞いた事もない映画だそうです。
依頼者の見た本は、「実録放送禁止映像全真相―封印解除」という本で、本のライターを取材する。
実録放送禁止映像全真相を書いたライター植地毅も、何度か渡米して探したが、「シェラデコブレの幽霊」を見たことがないそうです。
「シェラデコブレの幽霊」はアメリカでは上映禁止になったのですが、「他の国で売ってしまえ」ということで、世界の数カ国で販売されたそうです。
それで、日本にも買い付けた業者がいて、1967年8月20日に淀川長治の「日曜洋画劇場」で放送されたそうです。そのときの視聴率は19.7%で、当時の最高視聴率だったとのこと。
しかし、配給会社との契約が切れており、既にフィルムは配給会社に返しているので、朝日テレビにはフィルムは残っていない。配給会社は事情があって既に存在していないとのこと。
そこへ、芦屋小雁から、「ホラー映画監督の古沢健が情報を知っているかもしれない」という情報がはいる。
古沢健も話には聞いた事があるが、実際に見たことはないという。しかし、古沢健から映画「美女濡れ酒場」の監督・樫原辰郎が、「シェラ・デ・コブレの幽霊」を見たという情報を入手。
樫原辰郎監督が、映画評論家の添野知生がフィルムを入手しており、内々に上映したことを明かす。現時確認されている「シェラ・デ・コブレの幽霊」のフィルムは、添野知生が所有いているフィルムだけだとのこと。
添野知生はWOWOWに勤務していたことがあり、数年前にアメリカのバイヤーからフィルムを買い取ったそうです。
しかし、版権がどうなっているのか分からないので、テレビでは放送できないため、出演者らだけで鑑賞。探偵ナイトスクープでは、「シェラ・デ・コブレの幽霊」の動画は一切、流れませんでした。
探偵の麒麟・田村裕によると、「シェラ・デ・コブレの幽霊」は、ジェイソンのようなアメリカ的な映画ではなく、日本的なホラー映画だったそうです。
インターネットで、「シェラデコブレの幽霊」について調べてみると、監督はジョセフ・ステファノで、主演はマーティン・ランドー。2007年8月に石川県金沢市で行われた「カナザワ映画祭2007」で上映されたことがあるとの情報もありました。
テレビ局なので、さすがに「権利主が不明=訴える人が居ない」という理論で放送はできないのでしょう。幻のホラー映画だけあって、YouTubeを探しても動画は見つかりませんでした。
「シェラデコブレの幽霊」は1965年に上映された映画です。50年後には著作権が消滅するので、2015年になるとDVD化されるかもしれませんね。
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