サルベスタン鉱区のモデルはロレスターン鉱区

山崎豊子原作のドラマ「不毛地帯」に登場するサルベスタン鉱区のモデルについて。

サルベスタン鉱区のモデルは、イラン・ロレスターン州にあるロレスターン鉱区ではないかという情報を頂いたので調査しました。

不毛地帯に登場するサルベスタン鉱区は、イラン・シラズ空港から南へ200kmの地点とされていますが、実際にあるサルベスタン鉱区はシラズから南東100km地点にあります。地図を見るのならシラズからルート86を南東へたどっていけば、Sarvestan(サルベスタン)は見つかります。

ホームページ「化学業界の話題」によると、実際のサルベスタン鉱区の石油の推定埋蔵量は石油136百万バレルとガス4500億立方フィートと極めて小規模な鉱区で、コンソーシアム(イラン国営石油財団)が4本の採掘をした後、封印されたとのことです。(読売新聞の記事では採掘は3本となっている)

そもそも、近畿商事のモデルとされている伊藤忠商事はイランで石油開発を行っていないそうです。

さて、イランのロレスターン鉱区についです。ホームページ「化学業界の話題」によると、イラン国営石油は1970年7月に国際入札にかけたようです。

そして、日本の石油開発公団(不毛地帯では日本石油開発公社として登場)を中心に、帝人・北スマトラ石油・三井物産などでグループを結成して、入札に参加し、1971年6月に日本グループはロレスターン鉱区を落札したようです。

しかし、ロレスターン鉱区は9本の試掘をしても石油は見つからず、日本グループは1977年12月にロレスターン鉱区を返上したそうです。

この経緯から考えて、サルベスタン鉱区のモデルはロレスターン鉱区だと考えて間違いないでしょう。

なお、不毛地帯では、近畿商事が出資比率の割り当てが少ないとして、共同入札から離脱して、オリオンオイルと手を組んで独自に入札へ参加するエピソードがあります。

モデルとなったロレスターン鉱区では、割り当てが1.6%だった三菱商事がグループを離脱しているで、近畿商事が共同入札から離脱するエピソードは、三菱商事の離脱をモデルにしたのでしょう。

その他登場人物などのモデルは「不毛地帯のモデル」をご覧下さい。

関連記事

コメントを投稿する

コメントの反映に数時間かかる場合があります。