山崎豊子の小説「不毛地帯」に登場するタクボ工業のモデルについて。タクボ工業のモデルは栗田工業です。
タクボ工業は焼却炉業界のトップ企業でしたが、競合他社の追随により、業績が悪化していました。
しかし、近畿商事の大門一三社長(モデルは越後正一)に左遷された里井副社長(里井達也)がタクボ工業の社長に就任して以降、タクボ工業はわずか3年半で業績を回復し、海外進出を果たすのでした。
追記です。不毛地帯に登場するタクボ工業のモデルは、東証1部に上場している「栗田工業」ではないのかという情報を頂きました。調べました結果、タクボ工業のモデルは栗田工業で間違いないでしょう。
栗田工業は1949年に兵庫県神戸市で設立されたボイラー洗剤の製造業者で、その後、水処理事業へ進出。1974年に本社を東京都新宿区西新宿3丁目へ移転しています。
タクボ工業のモデルは栗田工業だとする最大の理由は、栗田工業の元副社長・中村貞夫が元伊藤忠商事の副社長である点と、2009年時点ですが、栗田工業の大株主2位が伊藤忠商事になっている点の2点です。
近畿商事(モデルは伊藤忠商事)の里井副社長(里井達也)がタクボ工業の社長へ左遷させられています。また、タクボ工業は近畿商事の子会社です。この2点の一致から、タクボ工業のモデルは栗田工業で間違いないでしょう。
タクボ工業の里井副社長(里井達也)のモデルはについては里井副社長のモデルは貝石社長をご覧下さい。その他のモデルは「不毛地帯のモデル」をご覧下さい。
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