マルコムXを暗殺したトーマス・ヘーガンを仮釈放

アメリカの黒人運動指導者マルコムXを暗殺したトーマス・ヘーガン(69歳)が、4月27日に仮釈放されました。

マルコムXは1960年代に活動した黒人解放運動の指導者で、非暴力的な黒人指導者キング牧師に対して、マルコムXは攻撃的な黒人指導者として知られていました。

マルコムXは1952年に黒人イスラム教団「ネイション・オブ・イスラム教団」に入信していましたが、教団指導者を告発して脱退。
黒人イスラム教団「ネイション・オブ・イスラム教団」のトーマス・ヘーガンら3人は1965年2月に、演説をしていたマルコムXを襲撃して射殺。1966年に禁固20年から終身刑の有罪判決を受けて服役していました。

トーマス・ヘーガンは1984年から仮釈放を申請して、1992年からは1週間のうち5日を自宅で過ごし、2日を刑務所で過ごす「労働釈放」が認められていました。

マルコムXを暗殺した3人のうちトーマス・ヘーガンだけが犯行を認め、2人は容疑を否認。2人は1980年代に釈放されています。

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