カナダの収集家が所有する肖像画「美しきプリンセスの横顔」は、芸術家レオナルド・ダ・ビンチの作品である可能性が大きくなりました。
「美しきプリンセスの横顔」は、縦34cm・横25cmの大きさで、服を着た女性を横から描いた肖像画です。
カナダの専門家が、「美しきプリンセスの横顔」を赤外線などを使って調査したところ、絵の左端上部から、人差し指または中指とみられる指紋を発見しました。
この指紋が、レオナルド・ダ・ビンチの絵画「聖ヒエロニムス」に残された指紋と酷似しているため、「美しきプリンセスの横顔」はレオナルド・ダ・ビンチの作品ではないかと専門家は指摘します。
また別の専門家によると、「美しきプリンセスの横顔」に描かれている女性は、レオナルド・ダ・ビンチの後援者ルドビコ・スフォルツァ公の娘である可能性が大きいとのことです。
「美しきプリンセスの横顔」がレオナルド・ダ・ビンチの作品であれば、100年ぶりの発見となります。
「美しきプリンセスの横顔」は、1998年にアメリカ・ニューヨークの美術商が競売で落札し、その後、カナダの収集家が1万9000ドル(170万円)で購入していました。
「美しきプリンセスの横顔」がレオナルド・ダ・ビンチの作品であれば、1億5000万ドル(134億円)以上の価値があるとのことです。
レオナルド・ダ・ビンチの作品を巡っては、1998年10月にフランスのラロック村で発見された絵画「ラロックの聖母」も、レオナルド・ダ・ビンチの作品ではないかと指摘されています。
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