鈴木亜久里に16億円の支払い命令

東京都中央区に本社を置く証券会社「ばんせい山丸証券」が元F1ドライバー鈴木亜久里らを相手取り、レース活動資金など計16億2000万円の返還を求めた訴訟の判決が、2010年6月24日に東京地裁(浜秀樹裁判長)で開かれました。


判決などによると、鈴木亜久里らは2007年2月、ばんせい山丸証券が紹介した中国の石油関連企業「SSユナイテッド」と30億円のスポンサー契約を結びました。

鈴木亜久里らは、SSユナイテッドからのスポンサー料が入金されるまでのつなぎ資金として、金融会社「野村エステート・ファイナンス」から15億円を借りていました。しかし、SSユナイテッドからのスポンサー料は入金されませんでした。

鈴木亜久里らは、ばんせい山丸証券がスポンサー企業を紹介したことなどから、「資金を出す気のない企業とスポンサー契約を結ばされた」「騙された」と契約の無効を主張するとともに、スポンサー料が入金されなかったことで損害を受けたとして、全額相殺を求めていました。

一方、ばんせい山丸証券は、野村エステート・ファイナンスから債権を譲り受け、元本・利子の支払いを求めていました。

鈴木亜久里が代表を務めていたF1レースチーム「スーパーアグリ」は、ホンダの支援を受けて2006年にF1レースに参戦していましたが、資金難に陥り2008年5月にF1レースから撤退していました。

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