防予汽船が倒産

山口県柳井市柳井134-6のフェリー運航「防予汽船株式会社」(社長・峯崎昭輝)が倒産しました。
防予汽船は10月1日に山口地裁へ民事再生法の提供を申請して、同日に保全・監督命令を受けました。負債総額は69億円です。
防予汽船は1959年10月に設立されたフェリー運航業者で、山口県柳井市にある柳井港と愛媛県松山市にある三津浜港との間をフェリオーで1日24往復するほか、不動産の賃貸なども行い、2002年12月期には年間売上高26億7000万円を計上していました。
しかし、1987年12月に瀬戸中央自動車道が全線開通した影響でフェリーの利用者が低迷。原油価高騰の影響で利益が圧迫されていました。
このため、防予汽船は(株)防予旅行サービスを吸収合併して、親会社となる株会社・防予ホールディングス(株)を設立して、経営再建に取り組んでいました。
ところが、麻生政権が景気対策の一環として、2009年3月から高速道路料金のETC割引を実施に対抗して、運賃を1000円に割り引いた影響で資金繰りが悪化していました。
さらに、高速道路の無料化をマニフェストに掲げる民主党が政権を取ったことから、状況の好転も見込めず、民事再生法の適用を申請しました。


フェリーの防予汽船が民事再生法を申請して倒産

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