ファイル共有ソフト「Winny(ウィニー)」を開発・公開して違法コピーを助長したとして、元東京大助手の金子勇(39)が、著作権法違反幇助(ほうじょ)罪に問われた事件の控訴審判決が、10月8日に大阪高裁(小倉正三裁判長)で開かれました。
大阪高裁(小倉正三裁判長)は、「著作権侵害が起こると認識していたことは認められるが、ソフトを提供する際、違法行為を勧めたわけではない」と指摘。1審を破棄して、無罪を言い渡しました。
1審の京都地裁は、「著作権を侵害する形で利用されることを認識、容認しており、ほう助に当たるが、利益は得ていない」と指摘して、罰金150万円の有罪判決を言い渡していました。
金子勇は無罪を主張して控訴。検察側も「罰金刑では軽い」として控訴していました。
金子勇は2005年5月にホームページ上でWinnyを公開。匿名性の高いファイル交換ソフトとして話題となっていました。
2008年の調査結果によると、推定50万人がWinnyを利用して、1日に600万ファイルが交換されているとのことです。
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