大阪高裁(西村則夫裁判長)は5月14日、1審の大阪地裁(山田明裁判長)の判決を支持して、元プロ野球・阪神タイガースの掛布雅之(かけふ・まさゆき=55歳)の控訴を棄却しました。
判決などのによると、掛布雅之が代表を務めるマネージメント会社「(株)掛布」と掛布雅之の妻が代表を務めるスポーツ用品販売会社「(株)掛布企画」の2社は、2005年にコンサル会社の預金1億6000万円を担保として、銀行から計2億円の融資を受けてしました。
しかし、掛布雅之側の返済が滞ったため、銀行側が担保の預金から1億5000万円を相殺していました。
このため、コンサル会社は掛布雅之を相手取り、1億5000万円の支払いを求めて大阪地裁に提訴。掛布雅之は「2社はコンサル会社社長が実質的に経営していた」と主張していました。
1審の大阪地裁(山田明裁判長)は2009年9月11日、「コンサルティング会社は外部から経営に関与しただけで、社長が実質的な経営者とは言えない」と指摘して、掛布雅之に対して1億5000万円の支払いを命じていました。
Copyright(C)2012年6月 All Rights Reserved.