山崎豊子の小説「不毛地帯」に登場する秋津中将(秋津紀武)のモデルは、草場辰巳(くさばたつみ)です。
関東軍将官の秋津中将は大陸鉄道司令官で、子供は娘の秋津千里と息子の秋津清輝の2人です。秋津紀次は秋津中将の弟です。
秋津中将は竹村参謀副長(モデルは松村知勝)とともに、ハバロフスクの将校捕虜収容所(ラーゲリ)から、ハバロフスク郊外にある山荘へ連れ出され、軟禁されます。
2人は、その山荘で壹岐正(モデルは瀬島龍三)と再開して、ヤゼフ少佐の拷問を受けます。
その後、秋津中将と竹村参謀副長と壹岐正の3人は、極東国際軍事裁判(通称:東京裁判)にソ連側の証人として出廷するために帰国します。
そして、裁判の日まで、東京都内にある三菱会館で待機することになります。秋津中将は三菱会館に到着した日の夜、自室で青酸カリを飲んで自決します。
モデルとなった松村知勝は、1944年12月に大陸鉄道司令官に就任。1945年9月からシベリアに抑留されます。
極東国際軍事裁判に証人として出廷するため、松村知勝・瀬島龍三とともに帰国。そして、出廷前に自決しました。
その他のモデルについては、「不毛地帯のモデル一覧」をご覧下さい。
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