増田美智子が元少年を提訴

「福田君を殺して何になる」の著者で一橋大学の職員・増田美智子(ますだみちこ=29歳)と出版社「インシデンツ」とは12月24日、光市母子殺害事件の被告人の元少年(28歳)と弁護士3人を相手取り、1100万円の損害賠償を求めて、東京地裁へ提訴しました。
訴状などによると、弁護団は「取材目的と明確に告げず、元少年に近づいた」「出版する前に元少年や弁護団に内容を確認させるとの約束をした」など報道機関にコメントしたが、この内容は事実無根であり、名誉棄損に当たると、増田美智子らは主張しています。
増田美智子は、1999年に起きた光市母子殺害事件の被告人(28歳)を実名で表記したルポタージュ本「福田君を殺して何になる」を10月7日に発売しました。
元少年側は、発売前の10月6日までに、「福田君を殺して何になる」の販売差し止めを求めた仮処分申請を、広島地裁へ行っていました。
広島地裁は双方の意見を聞く「審尋」を開いて、元少年側の仮処分申請を棄却していました。元少年側は不服として広島高裁へ即時抗告しています。
また、増田美智子らは12月24日、毎日新聞社を相手取り、損害賠償2200万円と謝罪広告とを求めて東京地裁へ提訴しました。
訴状などによると、毎日新聞は11月11日付朝刊の社説で、「当事者に知らせることなく出版しようとした」などとする記述が事実に反するなどと、増田美智子らは主張しています。


「福田君を殺して何になる」の増田美智子が元少年を提訴しました。

コメントを投稿する